pocketbook902

漫画を読むのに最適な電子書籍端末はまだまだ出てきそうにないので、現時点で良さそうに思われるpocketbook902というeink端末を買ってみた。

外箱と中箱。包装とかは大したもんじゃないだろうと思ってたが意外ときっちりしてる。

中箱を開けると、本体、USBケーブル、ケースなんかが入っている。ケースはフェルト地っぽい手触りの布製。触り心地が良くて気に入った。

画面のサイズと解像度はKindle DXと同じだが、einkは1世代前のものでコントラストが低い。確かに画面が全体的にグレーがかっており、部屋の照明を暗めにしてあることもあってちょっと見づらい感じはする。その後元画像をガンマ補正してデスクライトで見たらかなり読みやすくなった。
単純に画像表示で読んでいければファイルの加工も楽なんだが、そっち方面の機能としては、zip化した画像ファイルは読めない。フォルダ内の画像はページ送りボタンで順番に表示できるけど見開き表示はできないし、個別の画像を表示しているだけなので読んだ位置を記憶することもできない。表示方向の回転もできず縦長位置での表示のみと、正にないないづくしでpdfとかの文書ファイル形式で読まないとかなり不便だ。

9.7インチという画面サイズはB6よりちょい大きいぐらい。見開きでは文庫本サイズより二周りばかり小さくなってしまい正直「大型」って言うほどの大きさじゃないな、と思う。pdfも作成時の設定に関係なく左綴じ表示しか出来ないのが痛い。それでもとりあえず見開きで見た場合どうなるかと試しに見開きを1ページとして加工したファイルを作って読んでみたところ、表示方法としては片面1ページずつ読むより読みやすいのだが、いかんせん2ページを表示するにはサイズが足りず、どうしても細かい所が潰れてしまって見づらい。画像の補正次第ではそれなりに読めるようになる気もするが、所詮もっと高性能な機種が出るまでのつなぎという認識なので、そこまで手間をかける意味は無いだろう。逆にこの大きさで1ページ表示だと画像は綺麗だが、頻繁にページ送りしないといけないのでeinkの画面切り替えの遅さが鬱陶しく感じる。

と色々検討した結論としては、このサイズではまだ漫画の見開き表示は無理があるってことで素直に1ページ表示で使うことになりそう。どうにも大きさが中途半端なんだよな。せめて12インチ位はないと漫画は快適に読めないだろう。
ちなみに活字本に関しては周囲の余白を削れば文庫本ならほぼ原寸大で見開き表示できそうなので十分使えるかと思う。