アナログキャプチャ再開 その3

キャプチャの経路については

LD(HLD-X0) >> AVアンプ(デノン AVR-X4500H) >> PC(Intensity por 4K)

でいいんじゃないかと思いたかったが、やはり再生開始時からしばらく信号が安定しないという問題を何とかしたいところ。1面側の冒頭はレーベルのロゴ映像とか入ってるので本編が始まるまでに余裕があるが、2面側はいきなり本編に入るから割と困る。

まあ多分AVアンプのアナログ入力から入った映像をデジタル処理するところがスムーズにいってないんだろうなと予想して一旦BDレコーダーに入力してからHDMIでアンプに繋いだら、問題なく映るようになった。以前使っていたマランツ SR6008のアナログ入力ではこんなことは起きなかったのだが。マランツとデノンの製品はちょっと味付けが違うだけでほとんど同じようなもんだとはよく聞くが、こういう所に違いが出てくるのか、あるいは製造年代の違いか。

実はキャプチャ中に特定の箇所で映像が飛ぶという現象もたまに出ていて、LDの盤面かプレイヤーの劣化が原因かと思っていたのだが、BD経由にしたらこれも治まった。うーん、全部AVアンプのせいかい。

そしてよく考えたらBDレコーダーはサブ機(メインで使っている機種は既にアナログ入力が廃されている)で普段使っていないのでAVアンプを経由する必要も無かった。そんなわけで接続を修正して

LD(HLD-X0) >> BDレコーダー(ソニー BDZ-ET1100) >> PC(Intensity por 4K)

実のところBDZ-ET1100の映像出力には自動的に画質補正機能が適用されるようで、ソース映像を素に近い状態でキャプチャするには向いておらず、コンバータとしてはAVアンプの方が素直だと思う。しかしAVアンプの動作に不具合があるんじゃ仕方ないし、結局PC内で同じような処理をするんだから手間が省けたと思った方が精神衛生的には良いだろう。

 

2024/2/19 追記

とか何とか言ってたけど、動画のノイズ処理作業でディスプレイとにらめっこしていると、やはりBDレコーダー経由で取り込んだ映像はイマイチ不満が残る。

悩んだ結果、中古のマランツAVアンプを入手して以前のキャプチャ経路を復元することにした。不具合の原因が分かってないので、なるべくSR6008と発売時期が近いものを探した結果、NR1603を入手。アンプ部分には用はないので薄型の機種で丁度良かった。早速接続してみると、この機種でもX4500H程ではないものの時々映像が飛んでしまうが、まあ何とか実用に耐えるといったところか。どうしてもうまくキャプチャできない時はレコーダー経由にするしかないようだ。

SR6008を使っていた時はこんなことなかったと思うんだが、記憶も朧気でどうもすっきりしない。

アナログキャプチャ再開 その2

必要な機器を更新して、とりあえずHLD-X0からの出力をAVアンプ経由でHDMIキャプチャできるようになった。が、どうも細かい問題が。

・デジタル音声の出力が異常に小さい。

  HLD-X0の説明書を見ると、仕様としては1kHzで-20dbとなっている。途中で調整する術も見つからないので、アナログ音声の方を使うことにした。古いLDはアナログ収録のみだったりもするので、アナログで統一してしまっていいだろうと思うことにする。

・再生を始めてからHDMIの信号が安定するまで10~20秒ほどかかる。

  アンプから色々な機器にHDMI接続しているので原因の切り分けができていない。今のところちょっと面倒というぐらいの支障で済んでいるので、ぼちぼち探っていくつもり。

 

さてTOPAZ VIDEO AIを購入してキャプチャ後の処理はこれ一本でお任せだ、などと思っていたら、そんなわけにはいかなかった。

blackmagic純正のキャプチャソフトmedia expressで取り込んだファイルは、映像720P(1280*720) 音声48kHz/24bit となっていて、このままだと無駄にデータが多いのと、アナログ映像のノイズが強すぎてTVAIでうまく処理できていない様子である。よって別ソフトで下処理をしたものを中間ファイルとし、それをTVAIに突っ込んで視聴用に仕上げるという手順を試している。

下処理の内容は

・トリミング

  キャプチャしたデータは4:3画像の横に黒帯が付いた映像になっているので、カットして960*720に。

・色調整

  変な色で収録されている場合に処理を行う。真面目な調整法は知らないので目分量で。

・映像ノイズ除去

  これは必要なのかどうかまだ判断できていないが、前述の通りTVAIのフィルタが大きなノイズにうまく対応できてない感じなので、軽くノイズ処理をしておく。

・音声データ変換

  音量を一定レベルに調整。

  media expressの録音設定が48kHz/24bitに固定されているので16bitに変換。

 

上記の作業にTMPGEnc Video Mastering Works 7を試用してみたところ、かなり使いやすくて楽だった。別にフリーソフトでも同じことはできるんだけど、しばらく間を置くと使い方をすぐ忘れちゃうから、金がかかっても作業効率の良いソフトを持っていた方がいいだろうと思っている。

あと、今後AIソフトの性能が上がって作業をやり直したくなる可能性は十分あるので、中間ファイルは保存しておくことにする。

アナログキャプチャ再開への道

せっかく動画処理用のPCを新調したのに全然使わないうちに新型のグラフィックボードとかCPUとかが発売されてしまったので、重い腰を上げて作業に取り掛かることにした。

まずはソース画像がないと話にならないので、これまた久々にHLD-X0を立ち上げてLDのキャプチャを始める。PC側のキャプチャデバイスはIntesity Pro 4K。前身のIntesity Proはアナログ入力が今一だったような記憶がおぼろげにあるのだが、とりあえず直結してキャプチャしてみる。

全体的な画質はともかく、いかにも外的なノイズですと言いたげな縞々ノイズが乗っていてちょっとまずい感じ。ケーブルを替えたりコンセントを差す位置を替えたりとかしてみたが症状変わらず。

HLD-X0にガタが来たんだったらもうどうしようもないけど、以前のようにAVアンプ経由でいってみるかとアンプに繋いでみたら、めっちゃ綺麗に映っとる。数時間を費やして、やっぱりIntesityのアナログ入力は使えんということが分かった。

結局前と同じようにAVアンプからの出力をHDMIでキャプチャするという流れで接続し直したが、どうもPCの方にうまく信号が入ってこない。以前との違いをしばらく考えてみて、どうやらHDCPが2.2になっているのが原因だろうという見当がついた。一応HDCP回避用の機器を挟んではいるが、いかんせんこれも古いので最新のバージョンには対応できない模様。アナログ信号の出力にまでコピー制限をかけなくてもいいだろうとは思うのだが、どうにも世知辛い。

ともかくHDCP2.2対応の機器が無いとこれ以上は進まないので、今日のところはここまでとしとこう。

PC更新(令和バージョン)

アナログ映像のデジタル化作業が面倒臭くなって数年来放置しているが、AIを利用した超解像・画質補正ソフトが既に一般向けでも色々出ている事を知り、割とよく使われているらしいTOPAZ VIDEO AIでDVD映像をFHDにアップコンバートしてみた。さすがに純粋なHD映像には及ばないが、なかなか綺麗に補正される。

これは久々に作業を再開するだけの価値はある、とやる気を刺激されたが、この手のソフトはとかく計算量が多くしかもGPUをメインに使うので、手許のPCではとても使い物にならない。ちなみに現PCの構成は

CPU core i7 6700K

メモリ DDR4(だったかな?) 32GB

グラフィックボード GTX1050Ti

これでFHD/インターレース解除/60fps化への処理速度は1.5fpsくらい。90秒のアニメOPを変換するのに1時間前後かかるといったところか。

これはもうTOPAZ VIDEO AI用にPCを新調するしかない!ってことで、どんな構成がよいか調べる。最初はいつものように自作機にするつもりだったが、バラのパーツを買い集めるよりBTO機の方が安上がりだった。構成は以下のような感じ。

CPU core i7 13700KF + 水冷クーラー

メモリ DDR5 32GB

グラフィックボード RTX4070Ti

マザーボード Z690

TOPAZ VIDEO AIのベンチマーク報告を見てると安いパーツがボトルネックになりそうで、いつもなら廉価版から選ぶところを少し上のランクにした結果、当初の想定よりお高い出費になった。

CPUは無難にintel最新世代のi7で。今回のキモになるGPUはRTX4070Tiを選定。RTX系でこれより上のランクは値段の割に処理速度がそれほど上がらないようだ。それにしても、まさかグラフィックボードに10万以上費やすことになるとは思いもしなかった。そしてメモリの速度も意外と馬鹿にできないということでDDR5にした。

このPCで先と同じ画像処理を行ってみたところ、18~19fpsと余裕で10倍以上の速度が出た。これならまあ十分使えると思う。

AVシステム更新 一区切り

音楽はPCからしか出力しないので、音量もPC側で調節すれば機器としては(DAC)Musician Pegasus+(パワーアンプ)NuPrime AMG STAという最小構成で行けるだろうと目論むも、映像系とスピーカーを共用していると音声切り替えが色々と面倒で、やっぱりプリアンプを挟まないと快適に使えない事がよく分かった。

しかし折角良い感じでラックを整理したのにまた機器が増えるのは避けたいので、DACをプリアンプ機能付きの物に替えることに。Pegasusの音は聴き心地が良くて気に入ってたんだが、使い方に合わないので仕方がない。

というわけで新たに購入したのはGUSTARD X26 Pro。実はPegasusを買う時に候補の1つだったのだが、中古でちょっと安かったのとR-2R方式という所に興味を惹かれてPegasusにしたという経緯があったり。

 

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短い付き合いだったMusician Pegasus。

 

GUSTARD X26 Pro。短期間にいくつもDACを買い替えたけど、さすがにこれで終わりにしたい。

 

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ついでにNuprimeのパワーアンプ2台。

上からSTA-9(サラウンド用)、AMG STA(フロント用)

 

さてX26 ProもPegasusに劣らず評判は良いので、肝心の音質については問題ないだろうと高をくくっていたが、いざ入れ替えて音を出してみると何だかか細い感じでこれはちとよろしくないかも、というのが第一印象。しかし機能としてはこの機器が必要だし、まあPegasusと比べるとイマイチかなーという位で音が悪いわけではないので、多少の不満は目をつぶる(あるいは耳を塞ぐ?)ことにした。

そう思いながらも微妙に割り切れない感を抱えて現在3か月ほど経ったところだが、ふと気が付くと結構良い音になってきているような。これがエージングというやつか、と一瞬感心したけど単に耳が慣れただけのような気もする。

AVラック

ブログが買い物日記と化している今日この頃。昔は「買い物でストレス解消」みたいな話を呆れ半分で聞いていたものだが、最近は何となく理解できるような気がしてきている。

機器更新に際して通販サイトで出物を探していたら、AVラックのアウトレット品に遭遇した。おフランスはNorStoneなるメーカーのESSE140というなかなか小洒落たやつ。先代の大型TVを買った時に適当なジャンクスピーカーをTV台代わりに設置して以来、その内まともなラックにしないとなーとか思いつつそのままになっていたが、どうやらその時がやってきたと確信した。

絶版品の最終処分っぽい価格で、この手のAVラックとしてはかなり安いとは言ってもそこそこの値段するのも事実なので、念の為ネットオークションもチェックしてみた。縦積みのオーディオラックは結構出ているがオーディオ用を謳った横長のボードタイプとなると、値段もそうだが幅がまちまちで丁度良い寸法のものがあまりない。あれこれ検討した結果、結局ESSE140の購入を決断。

現物の到着後、重量が40kg近くあってとてもそのまま2階の自室には運べないので、玄関で開梱してバラのパーツを持って上がる。ぱっと見ゴツそうなスチールのフレーム部分は意外と軽い。重いのは強化ガラスの棚板×3枚。棚板は裏面が塗装してあって不透明だが、ガラスのツヤと相まって単純に透明なままにするより高級感を醸し出している気がする。

とか何とか言ってるうちにフレームの組み立て完了。棚板は耐荷重80kgのものが1枚と50kgが2枚の3段構成となるが、組立説明書によると80kgのを一番上に置くよう指示されている。自分が思うにこれは重量のあるアナログプレーヤーとかを置くことを想定した組立例であって、各段にどの棚板を使うかは配置したい機器の重量に合わせればいいんじゃないかと思う。上段に置くのはTV1台で中段はセンタースピーカーその他、下段がアンプ類、レコーダー等と機器の設置場所としてはメインになるから、どう考えても荷重の大きい下段の方に丈夫な棚板を置くべきだろう。

機器も設置して、更新前→更新後はこの通り。TVを一人で上げ下ろしするのは結構大変だった。まあしかし、(自分的には)いい値段しただけあって見栄えが大分良くなって満足感は高い。

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AVシステム更新

korg NU1の導入が残念ながら失敗に終わったので、色々考え直している内にAVシステムを一新することになってしまった。

まずDACkorg NU1からMusician Pegasus R2R DACに。中華製品については全く分からんがR2R方式というのが最近評判がいいようなので、その辺から選んでみた。

そしてドルビーアトモス環境を整えるため、AVアンプをマランツSR6008からデノンAVR-X4500Hに。ちょっと前まではもう1ランク上の機種にしようと目論んでいたのだが、音楽の再生は外部DACが担当するのにわざわざ高い機械を買う必要もないと思い直した次第。デノンになったのはたまたまこっちのが安かったから。これでようやく現状の4K規格に対応できたので、レコーダーの接続をAVアンプに集約できるわ。

アトモス用スピーカーの方はと言うと、5ch分をMonitor AudioのBronzeシリーズで揃えたので素直に同シリーズにすればいいのに、なんか最近日本に売り込みをかけているPOLK Audioというメーカーが値段の割に音質が良いと評判なので、とりあえずBronzeと同価格帯なら問題ないだろうとR900というやつにした。

f:id:walkbot:20220101093430j:plain最後にパワーアンプ。サラウンドに対応できるようにと思い切って7ch出力を備えたマランツMM8077を1年ほど使ってきたが、性能はともかく図体のでかさからくる圧迫感にいまいち馴染めなくて勿体ないとは思いつつ売却。

代わりにclassDアンプでかなり評判の良いNuPrimeのAMG STAとSTA-9を導入。全てを外部パワーアンプで賄う必要もなかろうということで4ch分とした。まあこれ以上増やすと金もかかるし、せっかくスペースに余裕を持たせたのが元の木阿弥になってしまうというのもある。

2台のうち上位機種であるAMG STAは当然フロント担当。STA-9は様子を見ながらアトモスかサラウンドのどっちかに割り当てよう。