ES-D200は完成品と言えるのか

さて、交換で2台目のES-D200がやってきて、今度はどうかと画像チェックしてみたわけだが、今回もほぼ同じ位置に同様のズレが発生していた。さすが仕様と言い切るだけのことはあってなかなかの再現性だ。というか、まともに読み取れる個体があるのか疑わしくなってくるな。他のユーザーは本当に全然問題無くスキャン出来ているのか?手続きが手軽に出来るならもう一回交換してみるのも有りだが、さすがに面倒なので返品決定。


以下、購入を検討している人のために、不具合の程度を紹介しておく。
サンプル画像はこれ。比較用にフラットベッド機でスキャンしたもの。大分縮小しているので、この大きさだとあまり比較にはならないか。


1台目のES-D200でスキャンしたのが以下の画像。赤枠は後から描き込んだもの。この枠の位置で画像がずれている。
拡大するとこれこの通り。ズレだけに留まらず色割れも起こしている。これが正常動作の範囲内ってちょっと信じられないな。


続いて2台目でスキャンしたもの。ズレ云々以前に画像中央から右寄りの部分にぼやーっとした縦線が入っている。スキャン部の表面には異常は無く、縦線のぼやけ具合から見て、スキャンユニット内部の何かが原因の初期不良ではないかと思われる。まあこれだけあからさまな不具合で済めば話は簡単なんだけどね。

さてズレの問題に戻って、同じ位置の拡大画像。全体的に見るとズレの大きさは1台目ほどではなく、拡大した部分でもズレはほとんど無いが、実際は他の部分ではズレが生じている。やはり色割れも生じている。

比較用に片方の画像を反転してくっつけてみた。左側が1台目で右側が2台目のスキャン画像。


一応画像はこれだけにしておくけど、スキャン結果を検討して、「ズレの出る位置がほぼ同じ。もっと言えば原稿が紙送りローラーを通り抜けた辺りと一致する」という点から紙送り機構の構造がよろしくないという事は間違いないと思う。いやー、やっぱりこれが仕様ってことで納得しろってのは無理があるよなあ。例えばプリンタで元画像に対してこんなずれた絵が出力されたら、どう見てもただの不良品だろ。