たまにはレビュー

ゲーマーという程でもないのでボードゲームについては特に書くこともなかったが、気張って仕入れたタイトルぐらいは折角だから適当にレビューなどしてみようかと。


ドラゴンライダー (AMIGO)
速度に応じた長さの定規を使ってコマを進めていくというアクチュアル系の移動システムになっていて、ルールだけ読むとなかなか面白そうなのだが、コマが軽くて滑りやすいのが異常に不評らしい。この不具合に対処するのにメーカーからコマの底面に貼る滑り止めが配布されてはいるものの、効果については誰も言及していないので不明。メーカーに言えば貰えるだろうけど、面倒なので自分はホームセンターで滑り止め用ゴムシートを買ってきて貼りつけてみた。シートは1mm弱の厚みでコマが少し浮いた感じになるのがアレだが、意外と密度もあってそこそこの重量&低重心になり、扱いやすくなった。

ゲームは前述の移動ルールの他、魔法カードによる攻撃や直接的な体当たりなどもあって、ファンタジーな戦車レースといった趣か。1回プレイしてみた感じ、初見だとやはりコーナーでの速度決定が難しい。また無闇に体当たりなどしてドラゴンの体力ポイントが無くなると疲労状態となり魔法が使えなくなるので、ここぞというポイント以外ではなるべく丁寧な飛行を心掛けたいところだ。レースゲームの常で1位はどんどん逃げて行ってしまうので、せっかく攻撃手段も用意されているのだから2位以下のプレイヤーは下位争いなどせず1位を追撃するのが良いかもしれない。


・MOTO GRANDPRIX (Nexus)


タイトル通りモトGPのゲーム。3色のバイクコマは台座と球体関節で繋がっていて、バンクさせたりウィリーさせたり出来るのが嬉しい。そして色ごとに車種が違うという芸の細かさ(写真左からヤマハドゥカティ、ホンダ)。ライダー人形のディテールも細かく、単色ベタ塗なのが非常に勿体ない。
移動はサイコロ2個を振り、その出目か裏にひっくり返した目を使うという大味なもの。その代わり軽快に移動するのでスピード感があり、レースゲームでは珍しく周回数が最大6周まで設定されてる。
ストレートでは特に制限がないので最低8マスは移動できるが、コーナーだと難易度によって出目の調整ができなくなる。なのでなるべくコーナー内で移動を終えないようにしていると自然コーナー出入口が混み合ってくるので、その位置だけブレーキング及び立ち上がり勝負のルールが適用されるといった具合。
3人でのプレイでは、序盤で抜け出した1台がずっと独走でコーナー勝負のルールが生かされずに終わってしまい、あまり面白い内容にはならなかった。他のレースゲームに見られるようなコーナーでのスピード制限が無いので、出目さえ良ければどんなコーナーでも一気に抜けられるという点がバランスを崩す一因のように思える。その辺のルールに手を加えるか、そうでなければチーム戦でも透明人間扱いでもいいから6台のバイクコマを全部走らせて、絡み易い状態にすると面白くなる気がする。