09年漫画

書いてる途中で年を越してしまいほったらかしてあったが、折角だから仕上げておこう。2009年の割と気に入った漫画十番勝負。こういうのってある程度色々な方向性の作品を紹介する感じの方がいいのかと思いつつも、面倒なのでひたすら好みのものを並べる。順位は一応つけたけど、選外も含めて多少入れ替わっても構わない程度の差ではある。


1.ハックス!(今井哲也)
オタク系部活物としてはこれまでで一番共感できる作品だ。アニメ制作系のサークルにいた身としては昔の情熱(笑)が思い出されて、無性にアニメが作りたくなってくる。そういう部分があって1位に持ってきてるけど、客観的に見るともうちょい下かな。


2.惑星のさみだれ(水上悟志)
青年誌系少年漫画と言えばいいのか。若手作家の中では一番評価している。


3.それでも町は廻っている(石黒正数)
下町メイド女子高生ミステリコメディ。毎回適当っぽい話に見えて、各話の時系列を変えてるとか芸が細かい。話の出来不出来に波があるのがちょっと惜しいところ。


4.ゆうやみ特攻隊(押切蓮介)
押切蓮介はホラー・オカルトをベースにギャグからシリアスまで色々描いてるが、痛快さでこの作品を推したい。


5.第七女子会彷徨 (つばな)
未来ガジェットをうまく使った女子高生SFコメディ。この手の作品は小道具の方がメインになりがちだが、キャラがちゃんと動いているのがいい。


6.大正野球娘。(伊藤伸平)
中堅作家も入れとこう。原作付きだが、作風はいつもと変わらず下世話なくすぐりが利いている。まあコミカライズなんてのはこのぐらい作画担当の味を出した方が面白いよな。


7.おたくの娘さん(すたひろ)
オタク系漫画の隙を突いたホームドラマの良作。ただ、絵柄の垢抜けなさとか見るに作者はこれ一発で終わりそうな気がしないでもない。


8.前夜祭(小田扉)
小田扉のギャグは独特と言うかあまりギャグっぽくない。舞台喜劇風って感じか。


9.ワイルダネス(伊藤明弘)
ガンアクションと言えば伊藤明弘。マフィアがらみのトラブルに巻き込まれた男女3人が銃撃戦を潜り抜けながら逃亡する話。掲載誌には他にもガンアクションものが載ってるが、それらに比べて映画的演出など渋い表現に年の功を感じる。


10.そらのカナタの!(小野敏洋)
ほのぼの地球侵略もの。地味に手堅く面白い。


とまあこんな感じだが、ランク外の作品もそれはそれで良いものがあるので、以下に紹介しておく。
しはるじぇねしす(近藤るるる)
群青学舎(入江亜季)
ヌイグルメン!(唐沢なをき)
マップス ネクストシート(長谷川裕一)
友達100人できるかな(とよ田みのる) 
正義警官モンジュ(宮下裕樹)
スコペロ(カサハラテツロー)
少女ファイト(日本橋ヨヲコ)
星屑番外地(イダタツヒコ)
おれはキャプテン(コージィ城倉)
とろける鉄工所(野村宗弘)
ツマヌダ格闘街(上山道郎)
ロボット残党兵(横尾公敏)
マヨイ屋の店番トキワ(菅原キク)