KORG NU1購入

昨年買ったKORG DS-DAC-10Rを特に不満もなく使いつつも、高級機のNU1もちょっと気になっていた。まあ定価で40何万もするから指をくわえて見ているだけだったが、中古価格を調べると半額以下になっていて、無理すれば買えないこともない状況に心がぐらついてきた。

しかし去年からAV機器を次々と更新しているので、少なくとも今年中はあまり大きな出費はしたくない。あと物を増やす前に、使わずに死蔵している趣味関係のものをいい加減処分したいところではある。という事はその辺りの売却益を購入代金に充てるならオッケーだなと考え、せっせとオークションなんかに出した結果、CD約70枚とタブレットやらなんやらがNU1に化けたのであった。

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置く場所が決まってないので、とりあえずAVアンプの上に仮設置もそこそこに音出ししてみる。おお、何か今までのDACと違うぬるっとした音でちょっと面白い。と、そこまでは良かったが、foobar2000で色々な曲を聴こうとスキップしたり、再生、停止ボタンを押したりするとその度にカチカチとスイッチ音が響いてやたらうるさい。

どうもこういう操作や音楽ファイルのサンプリングレートが変わって信号に途切れが出るとこのスイッチが動作するらしい。こういう訳の分からない事があると嫌なので事前に出来る限りレビュー記事を確認したのだが、全然書いてなかったので騙された気分になってしまった。

その後の調べで、このカチカチがミュート回路に切り替えるリレー音で、NU1に限らず他メーカーのお高いDACでもよくある問題だという事が分かった。「なんで高音質を狙って取り入れたパーツが騒音を出すんだ」という愚痴があちこちに転がっていて、自分も同意せざるを得ないところだ。まあ何となく理由が分かったところで対処の方法はというと、foobar2000だとサンプリングレートを一定の値に変換する位しかなかった。これで、ファイルの変わり目でのリレー音は抑えられるものの、スキップ、ボタン操作時は相変わらずカチカチ鳴るので、なるべく操作を控えるという方向でやり過ごすしかないのかなーと思っていたが、KORGの純正ソフトAudioGateをまだ試してないことに気が付いた。

こいつは要らん遠回りをしたかなとAudioGateで再生してみたら、今までうるさかったのが嘘のように静かになった。さすがに自分のとこで出したソフトはちゃんと対応してるか。このソフト、プレイヤーとしては最低限の機能しかないので常用する気がしなかったんだけど、NU1をまともに動作させられるのが他にないんじゃこれを使うしかないってことだな。

 

12/14追記

一か月ちょっと使ってみたものの、やはりAudioGateは全体的に動作が重く、大量の曲データを扱うにはどうにも使い勝手が悪い。NU1本体の方は問題といって良いのかどうか分からないが電源を入れっ放しだとかなり熱くなり、使わない時は無駄に電源を入れないようにという使い方になってしまう。これだと音質が良くても以前に比べて気軽に音楽をかけられない状況で、どうも面白くなくなってきた。

ちょっと気が早いような感じもするが、こういうのはだらだらと手元に置いておいてもあまり良いことがないので、それなりの価値を持っているうちに手放すことにした。残念ながら自分にはあまり高級機路線は向いてないのかも知れない。